オペレータとは
オペレータとは演算子のことです
演算子は、変数や値に対して演算を行うために使用します
もっともよく見るものは四則演算ですね
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四則演算についてはこちらのページでも取り扱っていますのであわせて確認してみてください
オペレータの種類
Pythonで使用できるオペレータの種類は下の一覧の演算子になります
ここからはそれぞれの演算子について確認していきます
算術演算子
算術演算子は、プログラム言語で用いられる演算子のうち、四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)などの数学的な計算を行うための演算子になります
オペレータ | 名称 | 例 |
+ | 加算(足し算) | a + b |
– | 減算(引き算) | a – b |
* | 乗算(掛け算) | a * b |
/ | 除算(割り算) | a / b |
% | 剰余 | a % b |
** | 累乗 | a ** b |
// | 切り捨て除算 | a // b |
代入演算子
代入演算子は、変数に対してなにか値を代入するための演算子になります
Pythonにおける変数は定義した時点では何も型が決められておらず、代入する値の型によって決定されます
変数についてはこちらの記事で解説していますので合わせて確認してみてください
代入は代入演算子の右辺側から左辺側へ値を設定するという意味になります
変数と型についてはこちらの記事で解説していますので合わせて確認してみてください
オペレータ | 例 | 類似例 |
= | x = 5 | – |
+= | x += 3 | x = x + 3 |
-= | x -= 3 | x = x – 3 |
*= | x *= 3 | x = x * 3 |
/= | x /= 3 | x = x / 3 |
%= | x %= 3 | x = x % 3 |
//= | x //= 3 | x = x // 3 |
**= | x **= 3 | x = x ** 3 |
&= | x &= 3 | x = x & 3 |
|= | x |= 3 | x = x | 3 |
^= | x ^= 3 | x = x ^ 3 |
>>= | x >>= 3 | x = x >> 3 |
<<= | x <<= 3 | x = x << 3 |
比較演算子
比較演算子は、演算子を挟んだ両辺の関係性を判別するために利用します
両辺は変数であったり式であったりし結果はTrue or Falseにて得られます
TrueやFalseを扱ったものでこちらの記事も合わせて確認してみてください
オペレータ | 名称 | 例 |
== | イコール | x == y |
!= | ノットイコール | x != y |
> | より大きい | x > y |
< | より小さい | x < y |
>= | 以上 | x >= y |
<= | 以下 | x <= y |
論理演算子
論理演算子は、条件文は組み合わせるために使われます
論理演算子の左右の式をそれぞれステートメントと呼びます
オペレータ | 名称 | 例 |
and | 両方のステートメントが真(True)であれば真(True) | x < 5 and x < 10 |
or | どちらかのステートメントが真(True)であれば真(True) | x < 5 or x < 4 |
not | 真(True)と偽(False)の結果を逆転させる | not(x < 5 and x < 10) |
not演算子は()でかこったステートメントの結果を判定させます
A and B の判定結果が真(True)のときnotをつけると偽(False)となります
識別演算子
識別演算子は、オブジェクトを比較する際に、それらが等しいかどうかではなく、実際に同じオブジェクトであり、同じメモリ位置にあるかどうかを判断するために使用されます
オペレータ | 名称 | 例 |
is | 両方の変数が同じオブジェクトであれば真(True) | x is y |
is not | 両方の変数が同じオブジェクトでない場合は真(True) | x is not y |
メンバーシップ演算子
メンバーシップ演算子は、あるシーケンスがオブジェクトに提示されているかどうかをテストするために使用します
オペレータ | 名称 | 例 |
in | 指定した値のシーケンスがオブジェクト内に存在する場合はTrue | x in y |
not in | 指定した値のシーケンスがオブジェクトに存在しない場合はtrue | x not in y |
ビット演算子
ビット演算子は、2進数の比較に使用します
2進数をプログラム上では、ビット単位として扱います
主に組み込み系でメモリを厳密に扱う場合に利用することが多いのでPythonではあまり利用しないかもしれません
オペレータ | 名称 | 補足説明 |
& | AND | 両方のビットが1の場合、各ビットを1にする |
| | OR | 2つのビットのうち1つが1の場合、各ビットを1にする |
^ | XOR | 2つのビットのうち1つだけが1の場合、各ビットを1にする |
~ | NOT | すべてのビットを反転させる |
<< | Zero fill left shift | 右からゼロを押し込んで左にシフトし、左端のビットを落としていく |
> | Signed right shift | 左端のビットのコピーを左から押し込むようにして右にシフトし、右端のビットを落としていく |
・算術演算子
・代入演算子
・比較演算子
・論理演算子
・識別演算子
・メンバーシップ演算子
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