Pythonで複数のデータをまとめて扱う方法の1つとしてタプルというものがあります
このページではタプルの基本について解説していきます
他にも下のような方法もありますので合わせて確認してみてください
タプルとは?
タプルとは、複数の項目を1つの変数に格納するためのものです
主にデータのコレクションを格納するために使用されます
タプルを使用する場合は丸括弧”()”を使用して表現します
順序付けされていて、変更することができないですが値を重複させることができます
ますはタプルの基本形をみていきましょう
tuple_sample1 = ("medaka", "kingyo", "koi")
tuple_sample2 = tuple(("medaka", "kingyo", "koi"))
タプルのアイテムについて
タプルの中に格納する値を、タプルのアイテムと呼びます
タプルのアイテムにはいくつかルールがありますのでみていきましょう
・各アイテムにはインデックス番号が付与
・アイテム同士の順序は変更できない
・タプルを一度作成すると中身の修正や追加、削除はできない
・アイテム同士が同じ値でも良い
インデックス番号が付与されている
タプルの中に保管される各アイテムはインデックス番号が付与されます
インデックス番号は最初の項目を0として順番に1ずつ加算されていきます
tuple_sample = tuple(("medaka", "kingyo", "koi"))
では実際に動かしてみましょう
今回の例ではタプル型変数tuple_sampleに“medaka”, “kingyo”, “koi”の順に格納されています
インデックスでは最初から順番に0始まりで付与されているので
0→medaka
1→kingyo
2→koi
といった形で取得することができます
アイテムの順序は変更できない
タプルは一度設定すると中身の順番を変更することはできません
そのため中身を編集するというよりも定義や変更不要な固定値などを扱うのに向いています
アイテムの中身は修正できない
タプルは一度設定すると中身のアイテムを変更することもできません
同様にアイテムの追加や削除もできないため注意が必要です
アイテムの中身は同じでもOK
タプルはインデックス番号で一意に管理されているので、アイテムの中身を重複させることが可能です
tuple_sample = ("medaka", "medaka", "medaka")
こんなことも可能です
タプルの長さを求める
タプルが何個のアイテムを持っているかを調べるには、len()関数を使います。
tuple_sample = tuple(("medaka", "kingyo", "koi"))
print(len(tuple_sample))
では実際に動かしてみましょう
len関数を使用してタプル型の変数からタプルの長さを抽出することができました
今回はタプルの中には“medaka”, “kingyo”, “koi”の3つが含まれていて関数の実行結果でも3が取得できました
1つのアイテムを持つタプルの作成
1つのアイテムを持つタプルを作成するには、アイテムの後にコンマを追加しなければなりません
そうしないと、Pythonはタプルとして認識しません。
one_tuple = (“medaka”,)
one_tuple = (“medaka”)
タプルのデータ種別
タプルの中に格納できるアイテムは、Pythonで使えるさまざまなデータ型を使用することができます
tuple_string = ("medaka", "kingyo", "koi")
tuple_int = (1, 3, 5, 7, 9)
tuple_bool = (True, False)
また同じタプルの中に異なるデータ型を混在させることも可能です
tuple1 = ("abc", 34, True, 40, "male")
Python側では、タプルはデータ型「tuple」を持つオブジェクトとして取り扱われます
tuple_sample = ("medaka", "kingyo", "koi")
type(mytuple)
タプルの初期化
タプルを初期化するときは、tuple()コンストラクタを使ってタプルを作ることも可能です。
tuple_sample = tuple(("medaka", "kingyo", "koi"))
タプル型変数 = (値1, 値2, 値3, …)
タプル型変数 = tuple(値1, 値2, 値3, …)