Pythonでの変数のデータ型は代入するデータによって決定されます
しかし、場合によっては指定したデータ型で変数の計算を行ったり、データを加工したい場合が発生します
そんなときは変数のデータ型を変更することができます
ここではデータ型の変更方法について紹介していきます
変数の型を指定する方法
変数のデータ型を変更するときはキャストを実施します
キャストを行うと、変数の型を事前に指定することができます
Pythonではクラスで型指定を行う機能が備えられていて、よく使うパターンのクラスを例に紹介していきます
int() – 整数型へ変換する
整数型の変数へキャストを行うクラスになります
整数、浮動小数点、文字列などのデータを整数のデータとして変数へ格納するときに使用します
x = int(1) # 変数xを整数型にする
y = int(2.8) # 変数yを整数型にする
z = int("3") # 変数zを整数型にする
ただしキャスト対象の文字列は数値として扱えるものに限ります
では実際に動かしてみたところをみていきましょう
変数xはもともとそのままの値を代入しても整数型になりますが、明示的にしておくと他の開発者やそのコードを久々に確認したときに間違えにくくなります
変数yはそのまま値を代入すると浮動小数点型の扱いになりますが、int()メソッドを使用することで小数点以下が切り捨てられています
変数zはそのまま値を代入すると文字列型になりますが、整数型に変換されています
文字列型をint()メソッドでキャストするとき注意しないといけないのがアルファベットや日本語が含まれているとエラーとなってしまうので注意しましょう
float() – 浮動小数点型へ変換する
浮動小数点型の変数へキャストを行うクラスになります
整数、浮動小数点、文字列などのデータを浮動小数点のデータとして変数へ格納するときに使用します
x = float(1) # 変数xを浮動小数点型にする
y = float(2.8) # 変数yを浮動小数点型にする
z = float("3") # 変数zを浮動小数点型にする
w = float("4.2") # 変数wを浮動小数点型にする
ただしキャスト対象の文字列は数値として扱えるものに限ります
では、実際に動かしたところをみてましょう
変数xは、そのまま代入すると整数型になりますが、float()メソッドを使用することで浮動小数点型として扱われています
小数点以下がない値は1.0のような形で小数点と0が追加されます
変数yは、そのまま代入しても浮動小数点型になりますが、float()メソッドを通すことで明示的に変数yが浮動小数点型であることを表現することができます
変数zは、そのまま代入すると文字列型になりますが、float()メソッドを使用することで浮動小数点型として扱えます
文字列型でも整数型として扱われるような値は小数点と0が追加されて表現されます
変数wは、文字列型で変換後には浮動小数点型に扱われるような値になります
この場合はそのままの値が浮動小数点型に反映されます
こちらの浮動小数点型についても文字列→浮動小数点型に変換できるのは数値として扱えるもののみになります
str() – 文字列型へ変換する
文字列型の変数へキャストを行うクラスになります
整数、浮動小数点、文字列などのデータを文字列のデータとして変数へ格納するときに使用します
x = str("s1") # 変数xを文字列型に変換する
y = str(2) # 変数yを文字列型に変換する
z = str(3.0) # 変数zを文字列型に変換する
数値系のデータ型から文字列型の変換は特に逆のときのような制約はありません
変数x,y,zそれぞれ入力した値がそのまま文字列として表現されます
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