このページではPythonの数値型について紹介していきます
Pythonの数値型は3種類あります
数値型の変数は、数値型の値を割り当てると作成されます
x = 1 # 整数型(int)
y = 2.8 # 浮動小数点型(float)
z = 1j # 複素数型(complex)
整数型はそのまま整数をいれます
浮動小数点型は小数点を数値につけます
複素数型は“j”をつけます
作成した変数の型が意図したとおりになっているか確認する場合はtype関数を使用します
print(type(x))
print(type(y))
print(type(z))
では実際に動かしてみます
それぞれの変数が想定した通りの数値型になっていることが確認できます
数値型を詳しく解説
int型
int型は、整数を扱うデータ型です
正もしくは負の正数のことで、小数は含みません
プログラミング言語によっては数値型に上限や下限がありますが、Python3の場合は最大値の制限がないのが特徴です
ただし、使用しているパソコンのメモリ量までしか使えないのでそこだけは注意が必要です
x = 1
y = 1234567890987654321
z = -12345
そのままの数値でも、たくさんの桁数でも負の数でもint型として扱えます
float型
float型は、浮動小数点を扱うデータ型です
1つ、または複数の小数を含む正または負の数を扱うことができます
x = 1.10
y = 5.0
z = -1.23
小数点をつけたものが浮動小数点型として扱われます
負の数や小数以下の桁数も同様に浮動小数点型として認識されます
また浮動小数点の計算では、10の累乗を表す”e”をつけて表現することもできます
x = 12e3
y = 45E6
z = -78.9e101
累乗もeもしくはEと小文字・大文字両方使えます
このときも同様に負の数も扱えます
complex型
complex型は、複素数を扱うデータ型です
虚数部には”j”をつけて表記します
ただし虚数単位そのままでは使用できないので必ず数値とセットで使用しましょう
x = 3 + 5j
y = 5j
z = -5j
実数部分は省略しても問題ありません
こちらも同様に負の数も扱えます
数値型同士の型変換
数値型同士は予めPythonで用意されたメソッドを使用してそれぞれデータ型を自由に変更することができます
x = 1 # 整数型
y = 2.8 # 浮動小数点型
z = 1j # 複素数型
# 整数型→浮動小数点型への変換
a = float(x)
# 浮動小数点型→整数型への変換
b = int(y)
# 整数型→複素数型への変換
c = complex(x)
整数型への変換はint()メソッド
浮動小数点型への変換はfloat()メソッド
コンプレックス型への変換はcomplex()メソッド
をそれぞれ使用してデータ型を変更します
実際に動かしてみましょう
変数aは、浮動小数点型へ
変数bは、整数型へ
変数cは、複素数型へ
それぞれ変換されました
乱数の生成
Pythonには乱数を生成するためのrandam()関数はないですが、乱数を作るためのrandomという組み込みモジュールがあります
これを使って乱数を生成することができます
import random
print(random.randrange(1, 10))
この場合、1~10の間でランダムな数値が作成されます
実際に動かしてみましょう
一度目は2
二度目は4が表示されています
・int
・float
・complex