今回はそんな人のための記事です。
社会人が転職を決意する理由
今働いている会社に対して何かしらの不満を持って、場合によっては転職もありかなと思いつつなかなか行動に移せない。私自身も2020年の夏まではそうでした。
そんな私もとあるきっかけで転職を決意するわけですが、世間一般的に転職している人たちはどういった思いで転職を決意するのでしょうか。少し古いデータではあるのですが、厚生労働省が仕事を離職した人の理由をまとめた統計を出しているので、今回は特に最初に転職を思い立つ20〜30代前半に絞って紹介していきます。
- 賃金以外の労働条件が合わなかった 33.2%
- 賃金の労働条件が合わなかった 31.9%
- 満足のいく仕事ではなかった 28.6%
20代前半は、大卒で入社した人は数年働きなんとなく仕事の概要が掴めてきたり早い人なら自分自身の仕事がだいぶ一人前にできるようになってきたくらいです。
TOP3以外にも僅差で「人間関係がうまくいかなかったから」という理由も27.2%と新しい環境に馴染めなかったことや、初めての社会人を経験してみて労働条件や仕事の内容など、就職活動時には見えなかった部分を目の当たりにしてやめていく人が多いようです。
- 賃金以外の労働条件が合わなかった 30.9%
- 会社の将来に不安を感じたから 28.6%
- 賃金が低かったから 27.6%
20代後半でグッと上がってくるのが2位にランクインしている「会社の将来に不安を感じたから」です。20代後半は会社の仕事も一通り経験し、仕事の全体感じをつかんできたタイミングです。
早い人だとマネジメント系の役職を取ったりして会社の内情が徐々にわかってきたことで、そこから将来が不安になってしまうと転職しよう!となるようです。
- 賃金が低かったから 30.1%
- 賃金以外の労働条件が合わなかった 27.0%
- 満足のいく仕事ないようでなかったから 25.0%
30代前半は、徐々にマネジメント職を経験していく年代になってきます。そんな中ついにTOPに躍り出た「賃金が低かったから」です。
30代前半になると会社の違いによる給料の差や、責任が重くなってきたのに給料あんまり上がってなくね?みたいな部分が転職のきっかけになるようです。
ITエンジニアが退職を決意する理由とは?
周囲の退職理由
- 業務過多
- 条件面
- 新たなチャレンジ
うしまるの身近な人や実際に私を含めて会社を退職したり転職したりしている人の多くはざっくりこの3つに当てはまる印象です。では、それぞれみていきましょう!
1.業務過多
IT企業は、多くの人が開発に携わります。開発の緊急度や内容によっては業務時間がかなり長時間に及ぶ場合があります。特に私のようなSlerの場合、元請けや下請けなどが複雑に入り組んでおり、精神的に不調をきたしてしまったり、体調を崩してしまい会社を後にする人もいたりします。
最近は労働時間について厳しくなってきているものの技術職であるが故に忙しいから単純に人を追加すれば良いというわけでもない為、どこかで誰かが割りを食っているような状況です。
自分自身が解決できる範疇なら良いですが、中には自分だけではどうにもならないこととかもあったりしてそこに巻き込まれてしまうと辛くなっちゃいますよね。
2.条件面
IT業界は、自社製品やサービスを提供して収益を得る企業と、顧客の代わりにサービスや製品を作って収益を得る企業の2パターンがあります。
自社製品やサービスを提供して収益を得る企業は、よくCMとかで出てくる会社だとLINEとか、楽天とかAppleとかが該当します。儲かっている会社や専門的なスキルが必要な職種ほど条件が良い傾向にあります。
顧客の代わりにサービスや製品を作って収益を得る企業はNTTデータや Skyといった会社があります。これらの会社は大規模な開発を請け負うことが多く、その下に二次受け、三次受けと下請けの企業がたくさん連なります。当然元請けに近い方が条件面がよくなります。
BtoBの場合、顧客側の方が条件面での待遇もよく、開発期間や付き合いも長くなってくるためスキルの高い人はそのままその会社へ移動していく場合もあります。
仕事の内容もあまり変わらずに条件が良くなるならそちらの方が良いですよね。
3.新たなチャレンジ
IT会社によって得意なものや注力していることが違ってきます。また、日々新しい技術やサービスが出てくる業界でもあるので、入社したあと、実際に仕事をしてみてこういうことやってみたいとか出てくるようになると、転職を考えるようになるようです。
会社の方針と、本人のやりたいことが必ずしもマッチするとは限らないのでそうした場合は違うところでという話になりますよね。
うしまるの退職理由
- 給与面
- 仕事内容
私が新卒で入社した会社を退職した理由は給与面と仕事内容です。ただ元も子もない話をすれば結局給与面が大きいです。では早速みていきましょう。
1.給与面
アーリーリタイヤを目指すにはなんといっても不労所得資産に対しての入金力がものをいいます。そのために、まずは削れるところは削ってと言うのを2020年のテーマとしてやってきました。そして並行して副業で稼ぐ力を高めようとしてきました。
しかし、どうしても一日の大半は本業の仕事で占有されてしまうので本業の方をどうにかできないものかと模索していましたが、実績と評価のギャップがあったり、昇進時に得られる給与と責任の重さがあまり釣り合っていないように見えました。何より私の目からの上司は憧れの存在というよりは辛そうで大変そうな印象にしか見えませんでした。
2.仕事内容
顧客の会社で現場チームのリーダをやっていました。主な仕事は現場チームの進捗管理と成果物の品質保証だったのですが、結局のところWordとかExcel使って仕事していてプログラムは作るのではなく作成されたものを眺めてダメ出しするのが仕事でした。
本当は数年前に実際に自社製品開発に携わった時があって、その業務をしたかったのですが収益化に失敗して今の業務についてこともあったので上から文句を言われないようにチーム拡大による収益力上昇を目標に仕事をしていました。
ですが、それもコロナの影響なのか、もともとそんな気もなかったのか、チーム拡大が会社の事情でできなくなり、評価面でもリーダー業務で顧客からその分のお金をもらっているのに評価もされず(※①の評価のギャップ)にいたので別のことするかという考えに至りました。
何よりかなり顧客依存な仕事内容になっていたのでもし数年後とか10年後に今の顧客との関係性が途絶えた時私自身は他のところでやっていけるのかどうかかなり不安でした。もちろん顧客側のプロパーだったらそれでも良いのかもしれませんが、あくまで下請け側ですから都合が悪くなれば切られてしまいます。
まとめ
今回は世間一般的な転職理由と実際にITエンジニアとして身近なところでどんな理由で退職していっているのかについて紹介してみました。
きっかけは、人それぞれだとは思いますが、必ずしも転職先で解決するかと言われるとなかなか言えない部分もあるかと思います。ただ、一度しかない人生ですからせめてやらない後悔よりもやった後悔の方が良いと思います。行動してみないと何も変わらないですからね。
コロナで唯一良かったと思えるのが転職活動がしやすくなったことです。IT系の会社ならほとんどがZOOMなどのWeb会議ツールを使って面接を受けることができるので家にいながら内定まで獲得することができます。個人的には緊張しやすいタイプなのでせめて家の中で落ち着いて面接ができるのは非常にありがたかったです。
もし、今の仕事や会社に不満があって一歩踏み出してみたいという方は仕事をしながらでも転職活動を円滑に進めることができるエージェントの利用をおすすめします。利用者は無料で内定までサポートしてくれますのでぜひ活用してみてください。
また、転職活動の大まかな流れについては下記記事にも記載していますのでぜひ活用してみてください。
それでは、みなさまの人生がより良くなることを心から祈っています。ではまたノシ
今の会社を転職しようか迷っている。
他の人ってどんなことで転職しようと決断しているの?